猫描き作家の独り言

きもの好きがきもの染屋になりいつの間にか猫描きになったただの猫好き作家のブログです。

2015年12月7日月曜日

93歳の初体験

93歳の母は歳相応に中々の認知症ですが、カラオケ教室に通っているおかげで、何故か歌は覚えられるようです。
カラオケは歌詞が出るしね
それに93の年寄りが音を外しても声が出るだけで皆さん感心してくれます(ありがたい)

歌というのは運動能力なので、計算や折り紙を折ったりするのとは違う脳を使うらしいです。

まあ、そんなおかげで、母がカラオケに行くときは送り迎えだけで、その間私は家でのんびり休養していました。

ところがある時、母が本田美奈子のアメージンググレイスを歌いたいと、言いだしました。
ネットで調べたら日本語でも歌っていたので、私は軽〜く、いいね(あー時間が戻せるのならその時に戻したい!)と賛成してしまったのです。
すると英語でも歌いたいと言いだしました。
母は全く英語がわかりません、読めません。

そこから私の苦難と後悔の日々が始まりました。
まず、楽譜の英語をカタカナにしました。
しかし母は楽譜が読めません。
母はカタカナじゃわからないから、かなを振れと言います。
カナにかなを振れ????
平仮名じゃなきゃダメって事????
その上全部カナを振ってしまったら、音楽についていけない。

カラオケ教室の先生のご苦労が今更ながらしのばれます。
なんども書き直して、母用の英語版アメージンググレイスが出来ました。
しかし、今度は前奏から歌い出しが覚えられません。
家でも歌い、カラオケ教室に付き合って歌い、カラオケ屋さんでも一緒に繰り返し歌い……
中々覚えられない母に、私はヘトヘト
後悔の毎日です。

安請け合いは後悔のもと
肝に命じました

今度の日曜日は教室の忘年会です。
お願いだからそれまでに、覚えてね!お母さん!!






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